北海道フェス2024 35セット限定小分け販売
BLACK NIKKA Limited 2016~2019
2016年にブラックニッカ発売60周年を記念して作られたブレンダーズスピリット。
その後、2019年まで年に約2回、8種類リリースされたブラックニッカの限定シリーズです。
どれも¥2,000-前後で販売されていて自分の中では「ニッカの良心」と位置付けておりました。
今回はフェス限定ではありますが、小分けで販売したものの解説をさせていただきます。
お召し上がりながらお楽しみいただければ幸いです。
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ニッカウイスキーのブラックニッカ発売60周年を記念して2016年11月に発売されたブレンダーズスピリット。
ブラックニッカですのでブレンデットウイスキーです。
名前からニッカウヰスキーのブレンダーの意気込みが感じられますね。
キーモルトは余市です。
ヘビリーピーテッド原酒に創業者の竹鶴政孝が仕込んだ60年前の原酒を使用して、あとは余市の新樽で構成。
グレーンウイスキーも西宮時代の25年以上熟成しているものを使用しているそうです。
アルコール度数は43%。
構成からしてとても贅沢なウイスキーです。
お味もそれに伴って、フルーツ感、バニラ感満載のニッカらしいコスパ優れたいいウイスキーです。
2024年現在、ネットでは当時の価格の10倍近くで売られているようです。
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2017年年3月発売です。
2016年11月1日に1200ケース販売されたブラックニッカ発売60周年記念のブレンダーズスピリットが大好評で、再販のリクエストの声に応えて販売されました。
この再販分と前回との相違点はラベルが若干違っています。
「Bottled in 2016」の文字から「ANNIVERSARY」に変更になりました。
中身の方ですが、飲み比べないとわからないレベルだと思いますが、明らかに違いました。
奥行きがなくなり、平坦な味わいに変化しました。
長熟原酒の使用率が減ったように思われます。
「Bottle in 2016」年が再販版だと思っている方が多いようですが、こちらのラベルが再販ラベルになります。
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2017年5月発売です。
余市のヘビーピート原酒とシェリー原酒がキーモルトかと思われます。
前回のブレンダーズスピリットでニッカの奥深さを表現し、このクロスオーバーでニッカの原点である余市の際立つ個性を表現したと思います。
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2017年11月発売です。
前回のCROSS OVERが主に余市の原酒を使用したのに対して、AROMATICは主に宮城峡の原酒をしています。
よく言われる事は余市は男性的、宮城峡は女性的と言われています。
このボトルで宮城峡らしい華やかで柔らかくフルーティーな味わいをお楽しみ下さい。
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2018年5月発売です。
初めてのリッチブレンドとしての限定版です。
リッチブレンドの立ち位置としては「ロックで美味しいウイスキー」です。
宮城峡のモルト(主にシェリー原酒)とカフェグレーンの甘い香りが広がります。
このエクストラシェリーは通常盤のリッチブレンドよりもシェリー原酒を多めに使用しているものと思われます。
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2018年9月発売です。
実は発売直前に北海道胆振東部地震で北海道が全域ブラックアウトになりました。
そのせいか、夜の街に出る人がめっきり減った中での発売でした。
さて、本題に戻ります。
初のDEEP BLENDの限定版です。
基本DEEP BLENDは新樽がキーモルトです。
その中でもかなり甘めの強い原酒を使用したものと思われます。
アルコール度数も通常のDEEP BLENDよりもちょっと高めの46%です。
ニッカらしい甘さが感じられる1本です。
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2019年5月発売です。
10年以上長期熟成した余市ヘビーピートモルトとバーボン樽宮城峡カフェグレーンを特別にブレンド。
長く続く心地よいピートとビターな余韻が感じられます。
本当にバランス良く出来てます。
シリーズの中でもブレンダーズスピリットに次ぐ人気なのも頷けます。
本当に再販が望まれるボトルです。
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2019年10月発売です。
このシリーズ、最後のリリースでした。
キーモルトは長期熟成のシェリー樽とリメード樽だそうです。
リメード樽というのは樽の鏡板の部分が新樽で、それ以外はリフィルという樽です。
ふくよかな甘さ、カフェグレーンの甘さが強く感じられると思います。
このボトルでこのシリーズが最後になってしまいました。
このボトル販売から約半年後、全世界的にコロナ禍に突入していきました。
コロナになったからこのシリーズが終わったのか、タイミングが重なったのかは不明です。
最後に
このシリーズ、本当にどれも良く出来ていました。
高額な限定ボトルを少量リリースするより、誰もが手に出来て「ウイスキーって美味しいな。」と単純に思えるこんなボトルをリリースしてくれる、まさに「ニッカの良心」という感じがします。
2026年はブラックニッカ発売70周年です。
何が発売されるのかとても楽しみです。
ウイスキー増産も軌道に乗り、このようなシリーズが定番化してくれると嬉しいですね。
BAR fishborn 秋元規秀
ニッカウヰスキー 竹鶴トップ・アンバサダー・オブ・ザ・イヤー2016